2014年6月14日土曜日

大飯原発運転差止請求事件判決  人間本来の姿とは・・




9 被告(関電)の その余の主張について



他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、

当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と

電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、

その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。



このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、

たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、

これを国富の流出や喪失というべきではなく、

豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、

これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。



また、被告は、原子力発電所の稼動がCO2排出削減に資するもので

環境面で優れている旨主張するが、

原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、

福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、

環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。




10 結論


以上の次第であり、原告らのうち、大飯原発から250キロメートル圏内に居住する者

(別紙原告目録1記載の各原告)は、

本件原発の運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的な危険がある

と認められるから、

これらの原告らの請求を認容すべきである。



福井地方裁判所民事第2部


裁判長裁判官 樋口英明

裁判官 石田明彦

裁判官 三宅由子




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原発再稼働差し止め判決に、再稼働賛成派、反対派は 投稿者 kotetsu1111






日本政府は原発を推進したいが為に火力発電に使う

コストの安い天然ガスを

わざわざアメリカの倍の価格で購入している。


故に先進国の中でも電気代が他国の2~3倍である。

世界一高い電気代を国民から徴収している。



原発村に払う迷惑料である原発交付金や電力会社による匿名の寄付など

アメリカには存在しない。



人間、いや生きとし生けるモノの持つ本能でもある慈愛をないがしろにし

人間は銭に対してどこまで汚くなれるのか・・



その全てを含み悪の巣窟であるのが原子力政策である。



日本の自然豊かな所は高齢化と過疎の問題で悩んではいるが

原発や核貯蔵施設を誘致して

その交付金頼みでやって行くのか、


もしくはこの判決文を紐解き

人間本来の豊かな自然と調和して生きていくのか、



・が問われているような気がしてならない。







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