2014年2月13日木曜日

Lキャブ・MGL ジェット制作依頼を受ける。




Lキャブが送られて来た。



うちはGAL GBL MGAL用は作ってる。

28番から35番と言うカタログデータより多くのジェットを・・。



まったく売れとりませんが・・









しかしMGL用は作ってない。

なぜなら自分が持ってないから作れないという理由。


それ以外の作ったのも自分が欲しかっただけかも。







しかし綺麗に磨き込まれたキャブやよね。

愛を感じますだ。。。








ご自身で耐水ペーパーで1か月以上掛けてポリッシュして

その後メッキ仕上げされたそうだ。








とても大切なキャブなんですね。

扱うのも緊張するなぁ。






中は少し絞り込まれてるんやね。







前がエアーで後ろがインターミディエイト








通常Lキャブはエアーが40番のはずだが36番が付いてるね。


インターは32番が付いてるね。

一応メーカーセッティングデータ的には1200~1340ccをカバーするみたい。





最初はエアーから見て行く。






左から うちの36番、預かりの36番  自分のLの40番、うちの40番







うちのは合ってるけど相当大穴が開けられてるね。






両サイドはツースロート用。

穴径が少し違うが短くて横穴だから使えると聞いたな。









普段からよく観察する事が大事ダ!



さて次は・・







左GAL GBL MGAL用  右MGL用インターミディーエイト







うちの34番と比べてみる。







ものすごい大穴開けられてるなぁ。








34番ってカタログデータ的には排気量1500cc以上なんやけどね。

それは苦労されたでしょう。







左からツースロート、MGL、一般的なL







パイプ径が違うと困った事になるなぁ。






ツースロートに近い。

同じかな?






頭の形はツースロートと同じみたい。

ネジ径も合う。






しかしLもツースロートもジェット穴をイジってあるのが多い。

それはメーカーが生産中止しちゃうからやね。。






そしてジェットが無い為に悪評が立つ。



使えないキャブだとか・・セッティングが難しいとか。

ジェットさえあればBと何ら変わらん簡単なキャブ。



廃番になるとメーカーが打ち切る。

昔W&Wで売ってたのも生産中止となって・・今年の横浜でサンプルを持って帰ったよ。



少数しか残ってないから・・

売れないから作らない。

商業の鉄則か、、。。







自分はモノ作りに関わってるけどあくまでユーザーの気持ちを大切にしたい。

しかしうちみたいに超弱小個人では在庫抱えてるだけでも正直しんどいんやけどね。






オーナーさんの気持ちがこもってるこのキャブを眺めているとなぁ...

想いが伝わってくる。




付けて走りたいだろうなぁ・と。



そして

いつも素晴らしいキャブレターパーツを作って下さってる(株)岸田精密さんに相談した。



まったく売れないと思う と正直に言ったんよ。



そしたら

「オーナーさん、それでは困ってるでしょう。

困ってる方が居たらワンオフで削り出してでも何とかしないといけませんね。」


・と言ってくれました。


現在計測しながら図面引いてくれています。

よかったよかったよ。。。














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