2014年1月20日月曜日

塗装の話 ③ ライン一つで見え方も変わる。





色とデザインの打ち合わせ。

現物があるといいのだが

なんせ北海道なのでバイクの写真を見ながら打ち合わせする。






今回はお任せと言うオーダーでした。

ペイントでお任せというのはまずほとんど無いんですが・・

それだけ信頼され期待されているとの事を感じマス。

プレッシャー大との事ですが・・。



EVOなのであんまし旧車・旧車してもどうかと思い

タンクの造形も鑑み

一番そのバイクに似合うのを吟味する。


年齢を重ねて色々なモノが見えて来たり、好みが変わっても飽きが来ず

古くなってこそ逆に映える様な


そういうモノを目指したい。



そういう訳でシックな絵柄と相成りました。







作業内容の続きです。


色とデザインの打ち合わせをしてからベースのブラックを塗ります。

塗る前に600番のペーパーで足付けします。

ペーパーの番手が荒過ぎるとペーパー目が出るし

細か過ぎると密着が悪くなるので色に見合った番手のペーパーを使用します。


下地ですべてが決まると言っては言い過ぎかもしれませんが

それだけ下地は塗装において重要な作業だと思います。

まだまだ勉強中の身なので僕のやり方が全てではないと思います。

知らない事や違うやり方があると思いますが日々精進です。



ベースのブラックとクリアを塗り、

一度熱を加えて乾燥&硬化させて次の作業の為またペーパー&スコッチ

(タワシみたいな物)で艶が無くなるまで足付けし脱脂してからマスキングしていきます。

ここでもペーパーの選択を誤ると密着不良や

ペーパー目が出てくるなどのトラブルが起きるので適切な番手のペーパーを使用します。





1番悩むのがラインを決める事です。


ラインひとつでバイクを引き立たせる事も出来るし、また殺す事もあるので

ベストなラインを決めるだけでも散々悩みます。

ラインが決まったら中のマークの大きさを拡大コピーでサイズ違いなのを幾つか作り

どれが1番違和感がないのかを選んで行く



そういう作業をしています。





つづく






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