2011年4月17日日曜日

【大新聞が書かない福島原発 破滅的な真相】

大新聞が書かない福島原発 破滅的な真相】
遅すぎた「レベル7 」引き上げ


 
原子力安全・保安院が、4月12日原発事故の深刻度を最悪の「レベル7」に引き上げた。さっそく、このニュースは世界に流された。日本製品はますます海外で売れなくなる。チェルノブイリ事故と同じなのだから、観光客も寄りつかなくなる。



 レベル7に引き上げながら「放射能の放出量はチェルノブイリの1割程度だ」と、楽観的なことを語っていた。それなら「レベル7」に引き上げる必要はない。なにがあったのか。



 原発事故の深刻さを示す「国際評価尺度」では、放出された放射性物質の量が重要な判断基準になる。放出量が数万テラベクレルを超えると「レベル7」と評価される。福島原発は、安全委の推計でも63万テラベクレルだ。これは大気中への放出だけで、海水への漏出を含めると、さらに放出量は上がる。


なにより深刻なのは、福島原発はいまでも放射性物質を吐き続け、事故を収束させるメドが立たないことだ。いずれ520万テラベクレルを放出したチェルノブイリを上回る恐れがある。東京電力の松本純一・本部長代理も、12日の記者会見で「放射線量の合計はチェルノブイリを越えるかも知れない」と明言している。数万人が健康被害を受けたとされるチェルノブイリと同程度の被害者を出しかねないということだ。



 それにしても、事故発生から1カ月もたって「レベル7」と発表するなんて遅すぎる。



 安全委の代谷誠治委員は、12日の会見で「レベル7の放射線量だということは先月に把握していた」と話していた。とっくに分かっていたのだ。



二言目には「ただちに健康に害はない」と口にしていた枝野官房長官は、今度も「チェルノブイリと違って、直接の健康被害は出さないできている」とコメントしているが、国民は詳細を知らされないまま、事態はどんどん悪化しているのだ。


 
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_nuclear_power_plant_3__20110416_60/story/16gendainet000142424/

0 件のコメント:

コメントを投稿