2018年12月31日月曜日

2018 YOKOHAMA HOT ROD CUSTM SHOW #26 一号機




2009年の横浜の物販ブースに出して丸10年




最初はニューオーダーに出した頃はこんな色やった。




ホイールも大八車の鉄製ハブの幅を詰めたので組んでた。

ボール盤すらない環境で
コンテナにこもりサンダーとドリルだけで造った。

初めてのアーク溶接で苦労したなぁ。

田中屋も塗装屋で働きながら夜な夜な通って来てはパテ打った。

それがあって独立した。


この写真は10年ちょい前のホットバイクの取材時やね。




前の地味な塗装も良かったけど。

田中屋の塗装屋としての腕が出んから
色を塗り替えて出した。

4台中、一番ショートなハードテール。
ストレッチは約20mm
首も少し寝かせてる。




あの時は凄い反響があった。

ビルダーさん達が大挙してあいさつに来てくれて見てくれたな。

あの環境で造り上げた事を称賛された。

3人のゲストからブースナンバーを聞かれたが

物販ブースは懸賞外なのデシタ。

賞は断る主義なんで良かった。




当初Lキャブやったのをツースロートに変え、ハンドルを2㎝ほど下げたくらいが
変更点と言えば変更点。




マニも穴だけ開けて貰ってサンダーで削ったな。




ファンネルは市販品。
マイナスネジは好きな形で特注して貰った。

純正くり抜きを付けてたけど
見本やから。




シートレールから下げたフレームに鉄板から作ったオイルタンク
隙間が大事なんで小さくしてフレームより出を控えてるけど4ℓは入る。

アークで溶接して水入れたらあちこち漏れて
何度もやり直したなぁ。。

側が1.2mm厚
上下が1.5mm厚の鉄板を使い

固定は上3箇所
面倒やが下も1箇所受けてる。

全車この仕様。
割れる事は無い。

フレームの本溶接は安全の為にと徳山さんがやってくれた。

他は初めてのアークやけど
10年走ってもどこも取れて無いから良しちゃうかな。




黒田屋が居なかった頃なんで
大きな鉄骨のボルトをサンダーで削って作ったオイルタンクキャップ

1号、2号はコレやな。
開けたらネジピッチの大きさに笑える。




フェンダーは十数回刻んでる。





チェリーさんの白革手縫い。




跳ね上げは控えめに。




底のRが欲しかったんで現行スポタンを切り刻んだ。
エラが張らん様に絞り込んだ。




横浜に行くときにマシニング屋さんがプレゼントしてくれた桜のマーク




日本人はやっぱし櫻花やね。。。

散る櫻
残る櫻も散る櫻
時こそ違へど散る櫻




真上から掘ってるのに花びらが巻いてる。
凄いな。




かなり細目の45cか50cの初期の削り出しロングキックアーム




薄い菱断面で先に行くほどにテーパーが掛かってるマシニング削り出しホイール

8本スポークのF19 R15
この車両だけに作った。




横に合わせて前はまわせ・と言った柄
この頃からすでに濃淡が付いてる。




旋盤とか無かったから適当なステップ。

今も造り込みとかあんまし興味ない。
佇まいを決める為に必要最低限造るのみ。




トリプルの上下の溝は金切りのこの刃を二枚重ねて手で切って
ヤスリで仕上げるのに2週間くらい掛かった様に記憶してる。

この頃は何でも手作業で
住宅地やから音にも気を使って大変やったな。




11インチオーバー




33ナローより少し幅が狭いと記憶してる。







10年も経てば目も腕も進化しとるけど

今見たら色々言いたい事もあるが、

あん時全身全霊を掛けて造ったんで

あばたもエクボな気持ちやなぁ。




初期の頃の41ナロー


最初は酷いモンやったなぁ。

さんざん試作させ

1年以上ダメ出しを食らわせたおかげで

今では何も言う事なく

自分の思う造形を出てくる。




..黒田屋の話。





何でも機械で削りっ放しは・・・ね。
最後は手で削らんと。

壺の様な造形が必要。




カル鉄作る前に参考に買ったカルマグ。




今は鋳造やけど・・

これはド初期に存在したマシニング削り出しの鉄ワッフルグリップ
真上から4分割で掘ってた様な記憶がある。




鉄はやっぱしいいな。
育つなぁ。。。




わざと旋盤目を付けた削り出しハンドルは黒田屋製




いつもかぶってるメット
TXより小さく細い。

どうも人気が無いのか1万円以下で。





一号機

これを造った事で自分のすべてを変えた一台。





2005年の夏の取材でこう答えてる。




大神戸やる前やな。


もっと前から・・

10代中頃から学校行っても机の下でバイクのパーツ手削りしてたから。。


自然にそうなったのかも。




そやけど

一号機って

残酷。


誰の中にもある一号機

その時しか

作れん、、



その頃の気持ちを忘れずに...

..








透き通った心は 歳と共に消えてなくなり

残酷な出来事に 感覚が鈍り始めて

歪んだこの世界に 染まっちまったらおしまいだぜ




太陽とか 冒険とか クリスマスとか 黒いブーツが

子供の時から ただ単純に ただ単純に 好きなだけさ 好きなだけさ
























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