2013年9月17日火曜日

14インチ カル鉄ホイール製作 仕上げ・旋盤編 ⑩



旋盤でベアリングの穴を開けてマス。







回転数は1分間に70回転という激スロー





生爪を作ってナンとか銜えてマス。

銜えも浅くベアリングの穴が出来るまでは真ん中押さえれないんで慎重に。





粗取りで外注に出した正面盤・・
これは汎用機。


本来はコレのNCのが必要なんですが2000万~大きなモノになると4000万級の機械が要る。


そうなると外注費も10万超える作業となるんで・・





費用を抑える為にこのホイールには小さいNC旋盤(800万円級)の機械で

専用の生爪を作って苦労してやってくれておりマス。。





その為に膨大な時間が掛かる。

黒田屋さんは土曜夜から日曜も・・

祭日の月曜も工場泊り込みでやっている...。



..申し訳ない。




クラッシュした傷も1ミリも削らずに消えた。

ハブ部分は2ミリ削って仕上げてある。




ベアリングは片側に2個使う。

合計4つ

耐加重は倍になるから安心かなぁ。





超低速で回してるんで精度を出すのにも苦労している。



外注に出すと楽なんやけど

少しでも安く提供出来るように己の身を削ってくれてるんやよ。。。





取り外して表面にセットしなおして・・まずはハブの面を仕上げる

こっちも2ミリ削り取る。





ピントが手前に来てる。





旋盤の腕はいいんやけど・・
カメラの腕はなぁ・・・。


この時、小生はナックルやってた。







動画も。







大きなNC正面盤さえあればなぁ。。





ベアリングの収まる穴を掘る。





銜えが浅いんで慎重に。






熱でもクリアランスが変わるんで難しいよなぁ。








いよいよリムを削る。







動画も。





やっと真ん中押さえられたんで回転速度を少し上げる。

それでも毎分130回転ほどの遅さ。






鉄とはいえマシニングで中身抜いたら0.1ミリ~0.2ミリまではいかないが歪んでいる。

その歪み取りの為に1ミリ残してあったのを漉き取る感じ。


純正のキャストでも歪んでるし

スポークのリムでも1ミリとか・・

インベーダーなんかに限って言えば数ミリも歪んでるんやけど。



そこまで精度要るかなぁ、とも思うけど・・

こだわりたい部分でもある。





リムの中を仕上げる。

4年前に作った初代カル鉄より薄く仕上げて行く。

軽量化の為ダ!



それでもスポークのリム2.5ミリに対して3.5ミリの厚みを持たせている。

刻印は無いけど・・

世界一丈夫かと思うよ。



鉄の削り出しホイールは刻印無くとも車検通ると聞いたんやけどなぁ。

どうなんでしょ?






こうやって長い時間・・神経すり減らしてる。

今後売るとしてもその価値を分かってくれる人にしか提供したくないなぁ。

・と思うのが正直なトコロ。



高飛車な考えでしょうか?





リムの形状は何度も悩んで拘った箇所やからなぁ。





美しいリムの造形が出たと満足している。





旋盤仕上げ終了。

2日ほど掛かったなぁ。






綺麗やわ。











感動するナァ。。。

本当に長いコト掛かったなぁ。






あのマシニングではスポークとスポークの重なる一部が取れない。

ココは手仕上げする。


5軸加工機なら取れるんやけど・・

大きいのになると億くらいはするんかなぁ?








ペーパーが無くなったんでまた後日。





ブレーキ止める穴を

大きなNCフライスにて。


下穴は開いてるケド・・ボール盤じゃ逃げる可能性あるし

これくらい巨大なら大丈夫。








ノックピンの大きさに悩む。

純正ドラムの精度の悪さが邪魔をする。


やっぱしアメリカ製だもんね。




ナックルのドラム・・

少し叩いて入るクリアランスに開ける。





このホイールにセットされるであろうショベルの油圧ドラムもOK



社外品まで責任持てんかナ。

それに対応したらブカブカの穴になってノックピンの意味が無くなるしなぁ。







ブレーキ止めるボルトが入る穴。





精度バッチシ。
NCの力は大きい。





出来た!
こっち裏面






こっちが表。

あとは手仕上げとブラスト、パーカ仕上げで完成する。





待っててくれる人が居る。







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