2011年7月13日水曜日

陸軍桶川飛行学校


随分お若い方々ですが、、まなじり高し。
武士の顔デス。


寄せ書きデス。


「ここに悠久の大義に生きる」


征き遅れた無念はいかほどだったであらうか・・


別れの水杯を交わし


征く者と送る者。


万感極まるものがあるでせう。


靖国に


人世の総決算、、何も謂ふこと無し



元々は飛行学校だったが

昭和20年頃になると戦況の悪化に伴い

特攻隊の訓練基地も兼ねるようになったそうです。

戦況がいよいよ押し迫った20年4月5日

特攻隊員十二名が知覧基地より出撃するとなった。

隊員十二名と整備員六名であった。




隊長の訓示、別れの杯の後、九州へ向け出発した。

特攻隊が出発することは秘密であったが

うわさを聞きつけた方が見送りに来ていた。

眼下には手を振る人、おじいさんらしき人が日の丸を振る。

旋回して戻り

基地の上を左右の翼を振り別れの挨拶をしたのち

西の空へと飛んでゆく。




整備員の柳井氏は京都出身の山本少尉の飛行機に同乗したが

京都の町に入った時、

大きな煙突の建物の二階の物干し台の上で

家族らしい人たちが大きく日の丸を振っていた。

驚くほど超低空飛行で煙突の周りを2,3回まわり

翼を大きく振って別れの挨拶をした。




学徒出陣で学生から操縦士、特攻へと

22歳の青年が、故郷の空をどういう思いで飛んだのか

胸中を察するに余りある。





小月飛行場に寄り

そして整備員は飛行機を整備し引き渡した。

「柳井、世話になったな。整備班に帰ったら、皆によろしく伝えてくれ」





その後整備員は汽車で帰り

特攻隊員は知覧基地へと進出し

昭和二十年四月十六日

第七十九振武隊として沖縄の海に散った。




桶川から飛び立ち、

知覧から出撃した十二名の寄せ書きが

今も知覧の記念館に残されて居る。




桶川陸軍飛行学校

ここからの特攻はこれが最初で最後である。




鎮魂





大空で敵とまみえるはずやったのに
特攻とは。

それもこれも愛する人を守る為、、

ひいては吾らが今日生まれてるのは

彼らの尊い犠牲があったからこそ、、

と・小生は思ふのデス。



泣けて来マス。


しかし今の日本はどうなんやろなぁ。


汚職と金権まみれる大人たち。
若いのがどうこう言う資格なしやなぁ。。


***



すみません。
気をとりなおして・・


戦後、物資の無く生きるのが大変やった頃、
リアカーに使われたんかなぁ。


戦闘機のホイール。
多分、ジェラルミン製。


縦溝タイヤ。
スリックもあるなぁ。

土の滑走路と舗装路とでは違う。


物資が無くなった大戦末期
瀬戸物の地雷。


当時の便所。


今とは全然違うなぁ。


こっちは似てるかなぁ。


わざわざ駆け付けてくれた市役所の方の設明に聞き入る。


便所の裏は・・


傷んでしまってる。


有名な特攻基地・知覧ですら現存してない貴重な飛行学校


本当は最後の引き揚げ者が出て行ったら


更地にして国に返す契約だったそうやわ。


しかしこの70年以上経った貴重な遺産の保存を求め
署名運動が広がり



桶川市が国から買い取った。



しかしながら建物の傷みや展示するのにあたっての安全性
消防法など問題は山積らしい。

運営もボランティアの方々に頼ってるのが実情。

しかしこのやうな貴重な建物を保存して
後の世代に残して行って欲しいと切に願う。



皆さんも是非行って感じて下さいまし。




桶川市役所の方、

無理言うて開けて頂き、その上、案内までして下さり

本当にありがとう御座いました。






「旧陸軍桶川飛行学校を語り継ぐ会」











2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    去年、やっと行く事の出来た知覧特攻平和会館で 震天隊の話を飛燕の前で聞いていたとき たまたま(柳井さん)を拝見しました。
    その時は、誰か分からなかったのですが、胸にネームをつけておられていた為、帰ってネットで調べて整備兵の柳井さんだと判明しました。
    ネームを付けておられたのは、その日柳井さんが慰霊祭の出席者だった為だと思われます。(勝手な解釈ですが)
    他にも、隼やショウキ、疾風の操縦者の方もおられました。
    本当にやっと香川県から行く事の出来た知覧特攻平和会館が、たまたま慰霊祭の日で、何人かの方のお話を聞くことが出来本当に嬉しく思いました。

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  2. 匿名さん・・

    はじめまして。
    震天隊ですか。B29に体当たりする部隊ですね。
    そうですかぁ。柳井さんにも逢われましたか。
    小生ももう一度行って貴重なお話を伺えたらと思います。

    貴重なお話聞けて羨ましいデス。
    知覧には今年こそは行きたいんですが..。

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